水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

弦ヶ池(群馬県嬬恋)

つるがいけ。
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ドライブで行けるエメラルドの山池

天然のエメラルド色の水面と浮島が印象的な山池であるが、万座ハイウェー沿いにあるので、ドライブ感覚で会うことができる。
山肩に位置しミニ湿原の池塘の様相だが、深いところでは2mもあるという話も。水位が下がる方がエメラルドは濃くなる。
池名の由来は池に鶴がいたからとか、合戦で負けた武将が弓のツルを切って池に沈めたからなど諸説あり。
敗れて武器を沈めた池といえば、鹿児島にある住吉池を思い出す。また、敗れた武将にちなむ池としては、水中にもぐって身を隠した蛭藻沼(秋田県横手)、敗走中に池のほとりで自決しようとしたが、池に映った未来の自分が将軍になっている姿を見て思いとどまったという自鑑水(神奈川県湯河原)や、全国に点在する血洗池など枚挙にいとまがない。
そんな敗将の池にあって、弦ヶ池は燦々と日を受けて明るい印象がある。ただ明瞭な流入口と流出口が見あたらないのが、ちょっと不思議な感じではある。
6月下旬にワタスゲ、10月は紅葉。
池の前に駐車スペースあり。


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池は集水地形の中にあることが分かる。奥に目線を移していくと、万座川源流の「湯畑」も見える。


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マークした場所は駐車スペース。