金刀比羅宮は海運の守り神、ひいては商売の神様として名高いが、象頭山に穿たれた1368段の石段沿いに大門や社殿が並ぶ山岳系の寺社である。
出店の並ぶ表参道から石段ははじまり、このあたりは右に左に目も楽しいが、大門、旭社と過ぎるころから足がおぼつかなくなってきた。
それでも、ところどころに設けられた休憩所から見える下界の景観に力を得ながら、一時間半ほどかかっただろうか、なんとか奥社までたどり着いた。
50回を数えるこんぴら石段マラソンでは、奥社までの往復をトップ選手は30分で走ってしまうというから驚く。(現在は順位が廃止され完走を目的とする変更がなされている)
金刀比羅宮の中には、大門の近くにあずまやを伴う小さな池と、書院の中の林泉、そして参道から少しはずれた園地にある鏡池という三つの池がある。
有名な寺社仏閣には立派な池をもつものも多く、近年、SNSなどによりパワースポットとして人気が急上昇したような池もある。金刀比羅宮はどんなパワフルな池を擁しているか楽しみだったが、山岳という立地のためか、かなり控えめな感じの池であった。
出店の並ぶ参道石段から大門へ。
大門から旭社を経て本宮へ。
本宮の休憩所からは瀬戸大橋も見えた。
案内板。
マークした場所は鏡池。