水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

「鯉の泳ぐまち」の円筒分水池(長崎県島原)

島原湧水群。

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用水路の辻となっている小さな池に円筒分水のような構築物も見られた。

名水百選にも選ばれている島原湧水群は、島原市街地中心部のそこかしこに小さな流れや池となって涼やかな音をたてている。映像で火砕流の怖ろしさをまざまざと見せつけ、多くの犠牲者をだした雲仙普賢岳が町の後背にそびえるが、古来からあまたの災厄をもたらしてきたこの山が、江戸時代の噴火による地殻変動で水脈を動かし、島原の町に湧水群をもたらした。
火の災厄と水の恩恵。雲仙は島原を水の都と呼ばれる町に育ててもいたのである。
歴史景観が残された水の郷100選の市街を歩くと、小さな水路にも錦鯉が放たれ、気持ちよさそうに泳いでいる。訪れたときは、島原港から1時間の船旅で熊本に渡航しようと思っていたのだが、通過したばかりの台風の余波で全便が欠航になり、暇をもてあましていたところだった。温水プールで泳いだり、鯉を見たりして過ごした。
地図にマークした一帯は「鯉の泳ぐまち」と銘打たれ、ちょっとした観光スポットになっている。近くにしまばら湧水館や、縁台の下まで湧水の池が張りだした湧水庭園・四明荘もある。
駐車場は有料。
歩いてすぐ行けるところに長崎県唯一の天然湖という白土湖や島原城のお堀もあるので、あわせて水辺散歩が楽しめる。

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駐車場と案内板。

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マークした場所は駐車場(有料)