水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

金武ダム(沖縄県金武)

きんだむ。
f:id:cippillo:20190505220146j:plain

世界初の台形CSGダム、とはいうものの。

もともとこの貯水池があった場所には、米国陸軍工兵隊が昭和36年に建設した上水道用ダムがあったが、洪水調節などの機能を加えた多目的ダムとして再開発された。
この際、日本で開発されたという「台形CSGダム」という形式が採用され、河川法上で運営されるダムとしては初事例となった。ということで日本発のダム形式なので世界初といえばそうともいえるが、国内の施工事例では貯砂ダムとしては金武ダムよりも早く採用された場所もあるので、ちょっと条件つきの「世界初」というのが正確なところか。
台形CSGは現場で調達した砂礫を使って材料費を削減できるメリットがあり、コンクリートでありながら断面が台形をしている。ただぱっと見たときの景観上の特徴はダム湖の上を高速道路が通っているぐらいで、あまりピンと来なかった。
金武湾は国頭マージと呼ばれる強酸性の赤土の土壌。
ダムサイトに駐車場、トイレあり。
釣り禁止。

f:id:cippillo:20190505220147j:plain

f:id:cippillo:20190505220145j:plainf:id:cippillo:20190505220144j:plain
f:id:cippillo:20190505220148j:plain
駐車場と案内板。

f:id:cippillo:20190225122951p:plain


堰体天端にはクルマも通れる道路が通っている。
天端から見れば、確かにダムの貯水池側が垂直ではなく、少し傾斜しているのが分かる。これが唯一の台形CSG感?


f:id:cippillo:20190505220149j:plain


マークした場所は駐車場。