鵜倉園地。
二つの愛鍵でガッチリ愛をロック? ハート型の池が恋人の聖地に。
国立公園にもなっている南伊勢にはリアス式海岸のあちこちに有名無名の海跡湖が点在する。それら海跡湖群で、もっとも名の知られているのが、かさらぎ池。
山が海にまで迫る半島の高台には四つの展望台が設けられ、そのうち鵜倉園地(うぐらえんち)の展望台から見たかさらぎ池は、見ようによってはハートの形に見えなくもない。やや強引な気もしないでもないが、地元では恋人の聖地として盛り上げようとしている。
ハートに見立てなくとも、かさらぎ池の景観はそれ自体で素晴らしい。地図で見るとハートの面影もない複雑な湖岸形状はリアスのたまもの。
水辺近くにまで下ってみると、かさらぎ池の別の顔も見えてくる。漁船や養殖筏が浮かび、水面には大きなクラゲが漂う。
池とはいうが、実際には外洋とのあいだに漁船が通れるぎりぎりの幅の水路が掘り込まれているので海水が流入している。そういえば、かさらぎ池の愛称は「ハートの入り江」だった。
ハートの形をした池といえば全国でいくつか思い浮かぶが、筆頭格は北海道の豊似湖であろうか。「ハートレイク」の愛称もある1kmクラスの天然湖は地図で見ても、なかなか完成度の高いハート形で遊覧ヘリコプターも運行されており、自信をもってのハート形。
宮城県の桑沼も展望所から形がハートに見えるともいわれるが、地図上で見た形状はけっしてハートではなく、かさらぎ池と同じくフォトジェニックなハートレイクといえる。
ハートな水辺は、町から遠い天然湖という共通性があるのかなと思ったとき、意外に身近な町近くに超巨大なハートレイクがあった。群馬県の谷中湖を忘れてはなるまい。ただし地図で見るとハートにヒビが入っているので恋人の聖地としては難しい?
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マークした場所は、かさらぎ池をハート型に見おろすことができる展望台駐車場。