水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

釜屋ポットホール(兵庫県新温泉)

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釣り人に人気の釜屋海岸の一角、瀬棚の岩盤が削られた足あとのような形をしたポットホール (甌穴)。上の写真では、下の方に見える池がそれ。魚が釣れたらそのまま生簀(いけす)にでもなりそう。池底にドリルストーンと思われる円礫も見える。
釜屋の橋から見えるのでアクセスは楽。一方、700mほど北東にある池の島の大甌穴(池の島ポットホール)は陸からのアクセスができず、ボートを使うしかない。
以下、新温泉町オフィシャルサイトより抜粋。

釜屋の橋の下には茶褐色の溶岩(約2千万年前)にできた波食棚(はしょくだな・波が削った平らな棚)の上に足跡のような穴があります。これは二つの穴が1つになったものです。地域の古老の話ではもう1つが居組の海岸にあり(今はわからないといわれる)、巨人の足跡と言い伝えられています。この穴は岩の上の棚を波で石ころがころがり続けた結果できた円形の穴で、珍しい地形です。釜屋湾の東には池ノ島があり、ここには直径、深さとも5mのポットホールと3ヶのポットホールが一緒になった長径16m、短径10mのひょうたん型でわが国最大のポットホールがあります。この付近ではポットホールなど安山岩が侵食された地形や安山岩中の白い放射状の結晶「沸石(ふっせき)」などが見られます。

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写真の下の方、釜屋の橋の左手にある瀬棚にポットホール が見える
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