いなみ野水辺の里。
溜め池を地域の文化資産として積極的に活用する稲美町では、池を公園化するにあたっても単なる景観要素にとどめず、さまざまな可能性を切り拓いている。
溜め池で釣り人のかたわらでウィンドサーフィンが行き交い、湖周路では小学生の駅伝大会も行われる加古大池からほど近いここ跡池も親水公園として整備がされており、池の魚を展示したミニ水族館や観察池を備え、その名もいなみ野水辺の里。
跡池とつながっている観察池では、捕虫網を持った親子、バズーカーレンズを構えて待機する野鳥カメラマンの姿も。
ビジターハウスのほか、スポーツ施設も併設されており、元気のある池だった。駐車場、トイレ完備。
たまたま訪れた日は、池でラジコンヨットの全日本選手権が開催されていた。全日本といっても大会運営者と選手で10名ほどだろうか。
池岸にラジコンのヨットを並べ、調整に余念がない。風の具合によって帆を替えたりしていた。動力は使わず電波でコントロールするのは帆の向きとラダーだけだろう。それでも、わずかな風を捉えてみごとに水面をすべるヨットの動きに魅せられた。
ラジコンヨットにアクションカムをつけて全国のあちこちの池を撮影してみたら、などと妄想してしまった。
動画だったら、水を切る音が気持ちよさそう。しかししっかりした技術を身につけないと、風相手なだけに回収不能になりそうだし、そうなるとレスキュー用のカヤックは必須か。やはり、けっこう大がかり。
マークした場所は駐車場。