八甲田連峰の山池のひとつ。
八甲田山群の最高峰、大岳の山頂直下にある。火口壁外側にほくろのように穿たれた小さな爆裂火口湖で、惚れ惚れするような地形的な曲線美といおうか、よくもまあこんな場所に麗しい円形の池ができたものだと、ただただ賛嘆するばかり。
増水時は遊歩道の一部を越流して山の下に流れ出す仕様になっているが、沢が形成されるほどの流出はない。ほぼ山頂にあるので水源という水源もないが、池には水草が繁茂しクロサンショウウオが生息していることから水位は安定しているようだ。
それにしても鏡沼の水が涸れぬのなら、なぜすぐ隣の主火口には水が溜まならないのだろう。
お隣の井戸岳もしかり。主火口には水がなく、すぐ横の小さな脇火口に井戸沼がある。
