神秘の色をたたえる火山由来の湖沼群。
五色沼とは磐梯山麓、檜原湖南岸に沿うように点在する湖沼群。裏磐梯の北東にある吾妻連峰にも同名の五色沼があり紛らわしいが、吾妻の五色沼が単独の火口湖であるのに対して、裏磐梯の五色沼は水蒸気爆発の山体崩壊によって生まれた大小30余の湖沼群の総称である。なお水源は磐梯山の火口原にある銅沼(あかぬま)を含む湧水とされている。
五色沼湖沼群は水質や生物層から生じる色の違いによって、大きく銅沼(あかぬま)系と五色沼系の二群、四グループに分類されており、ページ上の図に分類を示した。
所要時間80分の遊歩道「五色沼探勝路」で、五色沼めぐり。
クルマでアクセスできるのは五色沼自然探勝路の西玄関口にあたる柳沼と、東玄関口にある毘沙門沼。それぞれビジターセンター、売店、バス停などがあり、休日にはかなりの人でにぎわう裏磐梯のハイライトスポットとなっている。
東西の二つの池は、全長3.6km、所要時間80分の遊歩道「五色沼探勝路」で結ばれており、赤沼、みどろ沼、竜沼、弁天沼、るり沼、青沼など個性豊かな水辺めぐりハイキングが楽しめる。とはいっても往復とも歩くと3時間コース。起伏はそれほどないとはいえ、軽登山の身支度はしておきたい。往路のみ徒歩で帰路はバスを利用して起点に戻る選択肢もあるので、事前にバスの時刻などを確認しておくとよいだろう。
同名の水辺として前述した吾妻山に通称「魔女の瞳」とも呼ばれる五色沼があるほか、奥日光にも一日五回水の色が変わるという五色沼がある。
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マークした場所は毘沙門沼横のビジターハウス駐車場。