水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

行入ダム(大分県国東)

ぎょうにゅうだむ。がーたろ湖。

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奇岩とカッパ伝説、シビックデザイン認定のダム堰体。

シビックデザインのダム。湖名は「がーたろ湖」。

カッパ伝説の残る地に造られた県営の多目的ダム。ダムが両腕をかけるのは、千の岩と万の岩という独特の表情をもつ岩峰。
奇譚と奇岩に彩られた土地の景観と歴史に配慮し、ダム設計の際にシビックデザインのコンセプトが採り入れられ、行政と住民とが協力してダムを観光要素として活用しようという試みがなされた。
ダムデザインについては目の肥えたダムマニア諸兄には賛否あるかもしれないが、無機質なコンクリートダムよりは奇岩との相性も悪くないと思う。クレストゲートのアーチや、まるみを帯びた石積みふうの遮壁は、石造りの橋みたいでかわいらしい。
特にダム湖側から見た堰体は石橋と見まごう。
観光的に成功したかどうかはともかく、アクセス性のよさや駐車場、パークゴルフ場など、国東半島の池群のなかでは一、二を争うフレンドリーな水辺といっていいだろう。がーたろ湖という湖名は当地でカッパのことを「がーたろ」と呼ぶのにちなむ。
観賞用の鯉を放流・育成しているとのことで、釣りはご遠慮くださいとの看板があった。

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堰体とダム湖。
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ダム下の農地から見た行入ダム。


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通行可能な天端は歩車分離式。照明はレトロなガス灯風のデザイン。ほかに切石積み、タイルと、これもシビックなはからい?


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釣りはご遠慮くださいと記された看板。


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駐車場と案内版。


マークした場所は駐車場。