水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

菖蒲池(奈良県奈良)

あやめいけ。
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池名が駅名となり、その名が隣の池にも浸食?

近鉄奈良線の駅前にある周囲1.5kmクラスの野池。正確には上池と下池とで構成されるが、下池は小さく、一般的に菖蒲池は上池の方を指す。2004年に閉園したものの、かつては池畔にあやめ池遊園が広がり、池の上をジェットコースターが疾走していた。
そういった歴史もあり、ずばり池名がそのまま駅名になっている。駅名は漢字の「菖蒲池」だが周辺の店舗や病院、施設などは「あやめ池・・」とひらがな名を冠するものが多い。
池には遊歩橋がかかり、池畔にはレストランや日本料理店もたつが、一方で建物やフェンスで隔てられ水辺に近づくことは難しい。
近鉄線をはさんで向かい合うように蛙股池があるが、その池畔にたつのは、あやめ池神社、あやめ池小学校、ライオンズマンションあやめ池南など、「あやめ池」名を冠したものばかり。やはり名前の響きが「蛙の股」よりは「あやめ」の方が美しいせいか。
蛙股池の方も、じつはとてつもないポテンシャルを秘めた池だけに、少々、気の毒な気もする。

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池名が駅名となっており、かつ、池畔に閉鎖された遊園があった事例として、和歌山県紀の川市の大池遊園がある。

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