水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

厚幌ダム(北海道厚真)

あつほろだむ。

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この新しいダム湖にも地震による山体斜面崩落の爪痕が。

地震被災の爪痕と最新鋭ダム。

もう少し上流にある厚真ダムの方をめざしていた。途上、テレビで何度も見た光景を目にして驚いた。2018年の北海道胆振(いぶり)東部地震で山が同時多発的に崩れた厚真町。櫛の歯のような崩落跡に、ここまで崩れるものかと驚いたものだ。被災現場はもっと奥地の方をイメージしていたので、唐突な対面に面食らった。イメージというのは、いつもアテにならない。
復旧工事はまださなかで崩れた山体に工事用の足場と階段が張り巡らされている。道路もあちこちがうねり、迂回ルートも多々。そして厚真ダムへの道はトンネル手前で災害通行止めとなっていた。
かわりに古いカーナビの地図には出ていない立派なダムがすぐ横にあった。じつは、つい一ヶ月前に運用開始したばかり。どことなく工事中の雰囲気も残っている。ダム湖に斜面が崩落しているところも見られたので災害復旧だろうか。工事用の仮設トイレを借り、ダムの写真を撮っていたら、工事関係者がクルマですっ飛んできた。人感センサーか監視カメラか。しかし特に注意されることもなく撤収。
この厚幌ダムは道営の多目的ダムで、建設コスト削減の若き救世主?の台形CSGダムである。世界初の台形CSGダムである沖縄の金武ダム(きんだむ)を先日掲載したばかりなので、台形CSGについてはそちらを。
ダムカードは正式版が2019年6月から配布開始されたようだが、配布場所はダム管理所ではない。


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階段状の減勢流路工が美しい。
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災害の爪痕

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