八丈島の南側に注ぎだす三原川の源流域にある砂防ダムが生み出した神秘的な池。
この池は10万年前の古い火山である三原山(標高700m)の山頂カルデラの外縁部に位置することが空撮写真で見てとれた。
カルデラ内の土砂流出を防止する目的で据えられたものだろうか。300mほど下流側には三原滝もある。
池の直下には取水設備のような古いコンクリート構造物もあったが、全体的に赤土で汚れている。黒い溶岩由来の岩盤が支配的な中、どうしてここだけ赤い土が出てきたのか不思議に思った。
その少し下流側に、もうひとつ古い堰体がある。この堰体は川をまたぐ小さな橋からよく見える。この橋の反対側には、はるか70km南に浮かぶ絶海孤島・青ヶ島も見えた。八丈町の観光協会によれば、この橋は穴場ビュースポットとのことである。