こけぬま。
秋田県天然記念物に指定された標高580mの高層湿原で、「コケ沼湿原植物群落」の揺りかごとなっている。
水面の8割はイボズミゴケを乗せた泥炭層の浮き島で、その厚さは最大で5mに達するという。
また朝鮮半島原産種のキンギョに似たフナが持ち込まれ生息。ほか、アカハライモリ、ハッチョウトンボなど。
以下、現地の案内板より。
標高約580メートルに位置し、南北約390メートル、東西約320メートル、面積約7.8へタール、水深1~5メートルあり、水面の約80パーセントは厚さ1〜3メートルのミズゴケ泥炭でおおわれ、全体が浮島状を呈している、イボミズゴケを主とする浮島上の植物は、特産種コケヌマイヌンヒゲをはじめ、ロムインウ、ツルコケモモ、ミカヅキグサ、モウセンゴケ、クロスゲ、ヤマドリゼンマイ、ヒメシダなど40数種を産する。動物相では、ハッチョウトンボとキイトトンボが多産する。
コケ沼は最盛期にあるミズゴケ湿原の代表的なものとして貴重であり、壮大な浮島状の自然景観とその構成に特色がある。
湿原を厳正に保存するため指定区域内への立ち入りを厳禁する。
秋田県教育委員会
湯沢市教育委員会