水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

真簾沼・空沼(北海道札幌)

【まみすぬま / からぬま】

空がいっぱいに広がる開放感200%の山池

札幌近郊で本格ハイキングが楽しめる山として人気がある空沼岳(1,251m)には、山名になっている空沼のほか、万計沼、真簾沼、ヒョウタン沼といった標高900m以上の山池群が鷹揚な地すべり地形のところどころに点在する。
なかでも立地的にも規模的にも圧倒的な存在感をもつのが真簾沼。遮るもののない悠然とした湖景に時を忘れる。登山路の途中にあり休憩スポットにも最適。一方、空沼岳の名にもなっている空沼の方はアクセス路もなく、山頂からも姿は見えない。


 

真簾沼の形態と景観

地すべり移動体頭部の陥没が成因か

真簾沼の下り面側に亀裂のような細い池がある。下の写真では赤土の浜の右側の木々の間に暗い水面が見える。ただ表層の通水痕は見られない。


参考サイト:土と水 第42号

真簾沼の全体像(空撮)

入り江のある広い浜が印象的であるが、これは減水した状態。満水になると入り江の先端のあたりまで湖岸が前進する。
恒常的な流入河川および流出河川は見あたらないが、流入側には涸れ沢のようなものが見える。
あと、湖岸の一部に白い岩が列になっている。

湖面に植物群落か

水面に緑色の植物群落らしき10ほどのコロニーが見える。

賽の河原のような湖岸

岩と礫が積み重なっており賽の河原を思わせる。


空沼岳の山容




 

沼名は二つの地名を合わせた

真駒内と簾舞の境にあるため両方から一字ずつとって付けられた名とされる。もともとは下にある万計沼(バンケトー/「下の沼」のアイヌ語)に対して「ペンケトー(上の沼)」の名があてられていたとの説もある。同様の池名は道北や道東でも見られる。

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生息する動植物

水位の増減がある湖沼の水ぎわに生えるイトキンポウゲのほか、エゾミヤマハンショウヅルといった植物が生える。
魚影の目視はできなかったが、1kmほど下にある万計沼には氷河期からのオショロコマ(北海道の在来系イワナ)が生息していることを考えると、流出河川がない真簾沼にもその可能性はないだろうか。


 

登山口までのアクセス

国道453のトイレ駐車場

登山口への分岐近くに、トイレ付きの駐車場がある。

常盤二区の池(仮称)

分岐に入ると、ほどなく常盤二区の池。


採石場からダート

採石場の敷地に入るような感じになるので、初めてだとちょっと焦るが、よく見ると「空沼→」の看板がある。

採石場の丁場湖

露天掘りの跡が池になっていた。登山者の縦列駐車の隊列の上に、こんな池が。


登山口手前駐車スペースの池

登山口まで1kmのところに登山者たちが駐車しているスペースがあるが、あまり下の方になると池と駐車禁止看板がある。


真駒内川の橋を渡る

ほんとうの登山口はここより1km林道を登ったところにある。林道沿いのところどころに駐車スペースがあり、上から埋まっていく。
渓流では自転車で来た少年が釣りをしていた。



 

万計沢登山コース

林道終点の先

渓流の岸の岩場を歩く。

ホントの登山口(標高385m)

沢を木橋で渡った先が登山口。


エゾマツのクイズ(標高500m)

エゾマツの足もとにクイズの看板。この一本のエゾマツからトイレットペーパーは何ロールできるでしょう?
答えは看板の裏。ガーン・・。
答えが読めない・・。


標高540mの沼

登山路わきにある。


万計沢川を渡る(標高810m)

万計沢川の左岸へ。


万計沼(登山口から4km・標高920m)

ベンチ、山小屋もあり休憩に最適。林道起点からは5km。

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万計沼〜真簾沼 1.5km

さらに頂上までは2km。

 
 

空沼(からぬま)

空沼岳(そらぬまだけ)山頂の南東700mにある空沼(からぬま)に登山路は通じていないが、冬季限定で積雪の上を歩く空沼コースなるものがあると北海道新聞の記事にあった。
下の写真では右側の雲の下に空沼があるはずだが、今回は姿を捉えることができなかった。遠くに見えるのは恵庭岳ごしに支笏湖。
同名の沼は大雪高原湖沼群や秋田焼岳の火口湖にも。


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マップ

池さんぽマップ

ver1.0→ver.1.2に更新。2023年10月。



登山路案内板

空沼岳とはいいながら、空沼までのルートは出ていない。ここでいう「空沼」というのは空沼岳を指す暗黙の了解があったようだ。

Googleマップ

マークした場所は登山口まで1kmの駐車スペース。