水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

大白沢池・東白沢池(新潟県魚沼)

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首都圏から一番近い「秘湖」か?

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只見川源流域の大支流である大白沢を取り囲む2千メートル級の山岳伽藍に、白沢の三池とでも呼ぶべき三つの山池がある。
標高が高い順に、東白沢池、大白沢池、そして白沢ノ池。
前二者は景鶴山(けいづるやま / 2,004m)と大白沢山(1,941m)の稜線ライン直下にあり、池の周囲に火口原状のフラットな台地を従えている。
白沢三池を攻略するなら景鶴山を踏むしかなさそうだが、この山はちょっとクセモノで「山頂へ立つことが出来ない三百名山」ともいわれる。
NHK番組「グレートトラバース」のオフィシャルブログで田中陽希氏は以下のように記している。

景鶴山への登山道はなく、尾瀬国立公園内にあり、特別保護地区、特別天然記念物の一部にもなっているため、立ち入りが禁止されている。残雪期に登る人もいると聞くが、禁止となる季節や期間があるわけではなく、いかなる場合でも立ち入るべきではないと考えるのがよい。したがって、今回は一番近くまで近付けるヨッピ吊り橋までで、景鶴山へ登ったとすることにした。これは、この旅を計画したときから決めていたことで、直前で計画を変更したわけではない。
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地理院地図に池名記載されていて一定の規模があるのにルートが確立されておらず立ち入りも規制されている。これはもしかしたら首都圏から一番近い「秘湖」ということになるかもしれない。
下に掲げた空撮写真は一帯で一番高い平ヶ岳山頂近くからのもので、高さと距離からギリギリ大白沢池の湖面の輝きを捉えていてもおかしくないアングルだったが、いくら画像を拡大しても湖面は視認できなかった。
東白沢池は微妙に尾根に隠れるアングルでかなり難しい。
一方、Googleの航空写真には両池ともに氷結している湖面がバッチリ写っている。融雪期には、ほとんど誰も見たことがないであろうドラゴンアイが出現しそうな湖相だけに、何らかの形で再アタックを期したい。
もう、モーターグライダーしかない?

平ヶ岳方面から

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景鶴山の尾根方面から

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