アフガンの故・中村医師もお手本に
筑後川の本流を堰く山田堰はアフガンで27kmのも用水路の開削に携わった中村医師が、現地の人が持続的に維持管理できる取水堰として、その構造や工法を採り入れたモデル。
江戸時代に造られ、今なお当時の材料と構造を維持しているこの堰をお手本にしたという。
展望所の案内板には、生前の中村さんの写真があった。
自然の地形を生かした構造〜日本唯一の傾斜堰床式石張堰
利水と治水の両機能をあわせもつ。
筑後川のカーブによる遠心力と、河床にせり出した岩盤を巧みに利用し、川の外側に設けられた取水口の方へ水を導きつつ、水運の妨げにならない工夫も。
洪水時にも強い構造のため石畳みを設け、三つの水路が堰の下流側でぶつかって減勢するよう配されている。
これらの卓越した構造は、百年以上の歳月をかけてカイゼンが続けられ現在の形に。
世界かんがい施設遺産。疎水百選。
案内板
展望所には石碑、案内板が豊富。
駐車場
国道沿いに駐車場、案内板と展望所が設けられている。
Googleマップ
マークした場所が駐車場入口。