【がっぱいけ / 合羽池 / 欅谷堤】
「池」と「堤」の混在エリアか
地図によっては「ガッパ池」と表記されており、現地の碑には「欅谷堤 合羽池」と刻まれる。
堤と池とが併記されているのは、記憶をたぐってもちょっと他に事例が思いつかない。
これはダムでいうところの、堰体名(ダム名)と貯水池名を分けたものだろうか。ダムならばダム名と池名がぜんぜん違うのもめずらしいことではない。
これで解決かと思ったが、石川県のため池データベースを見ると、あれれ? 「ガッパ池」の次に「けやき谷堤」の名が・・。
スペックは堤長63m、堤高8.9m。9mクラスって、けっこう大きい。ガッパ池でも5mとなっている。
航空写真で改めて確認すると、ガッパ池の600mほど奥(東)に、けやき谷堤があった。
データベースで他の池名も見わたしてみると、リストの上の方は「堤」が多くを占め、下は「池」が優勢。
ここ津幡エリアは、ちょうど「堤」文化圏と「池」文化圏の境目で、堤と池の混在地帯のようだ。