【のがたはいすいとう / 江古田の水道タンク】
町ナカにとつじょ現れる大聖堂のような配水池。
中野サンプラザから北に歩き、大通りから住宅街の中へと入っていくと、屋根や木の梢の上に大聖堂を思わせる不思議な丸屋根がのぞいていた。
関東大震災後に東京の復興と再開発の水需要増のなかで造られ、昭和時代の高度成長期まで活躍した塔型の配水池。
太平洋戦争をくぐり抜け、塔の窓枠近くには機銃掃射の弾痕が痛々しい傷跡をさらけだしている。
配水池の周囲はやはた水の塔公園という小公園として整備されているが、配水塔を正面から見るためには公園の外に出て保育園側にまわらなければならない。幼稚園に向かってカメラを向けるかっこうになるので、こういう時代はなかなか気を遣う。
公園の地下には災害用の応急水槽が2006年に埋設された。
「近代上水道の父」中島鋭治氏の設計。国登録文化財。
多目的トイレあり。







