水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

七谷池(鳥取県鳥取)

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鳥取平野南部の七谷池周辺のエリアでは池の管理者である「池守」のことを「樋守」という。なるほど、というネーミングである。これが讃岐だったら「ゆる守」とでもいおうか。
七谷池の場合、水利組合から1人選出される。2017年の航空写真では、ほとんど水が抜けてしまっている状態になっていたが2018年には満水だったが、2020年の訪問時もほとんど水が抜けた減水状態だった。
鳥取大学の研究チーム(清水克之、村山正知、吉岡有美)が「ため池の取水管理労力軽減に関する考察」で研究対象に採りあげた。以下、同考察より引用。
アクセス路はダート。

灌漑期間中の取水操作は,代掻き・田植え期を除き原則1日おきに行われ,取水時間は1日12時間である。なお,降雨時には直ちに取水栓を閉じる。取水栓を開けるためには狭く 急な階段を降りて重石であるコンクリートブロックを移動させ,長さ5 m程度の竹竿を用 いて開栓する。加えて取水栓には大きな水圧がかかるため取水操作は力仕事であり,また 危険を伴う作業である。

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