慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの造成に伴って設置された4つの雨水調整池のひとつ。
学生にはガリバー池よりも鴨池の愛称で親しまれているが、正式名は「2号遊水池」。
ガリバー池という名称については由来がなかなか見つからなかったが、大学の先生が「ガリバーの足跡」と文学的な命名をしたようである。もともと日本にはダイダラボッチという巨人の足跡とされる池があちこちにあるので、池のネーミングとして悪くない。
池畔にはガリバーではなく、西脇順三郎の詩がガラス板に刻印されていて、アカデミックな風が渡る。
ガリバー池の東側にある調整池には「テアトロン」という愛称が付けられたとか。テアトロンはシアター(テアトル)のギリシア語。池のたたずまいを見れば、なるほど、という感じ。いかにも大学の先生らしい命名が楽しい。