水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

片倉雨水貯留池(静岡県富士)

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地味な外見だが、日本初の・・。

堤高14.5mの片倉雨水貯留ダムはハイダムスペックまであと一歩の重力式コンクリートダム。
防災専用なので平時は水がない。一見、地味なたたずまいだが、1985年に造られたこの雨水貯留池は、河川を直接堰いた防災専用ダムとしては日本初のものだとか。
完成当初、「広報ふじ」(昭和60年)には、「30年に一度あるかないかといわれる時間雨量65ミリの豪雨にも耐える能力」と記されていて驚いた。
あれから30年。昨日は鹿児島で時間雨量100ミリ超の雨が降った。時間雨量65ミリはもはや日常茶飯事の感さえある。
30年前の常識からは想像もできない時代にわれわれは生きている。

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ダム直下の減勢工


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貯留池の中を河川が通っているはずだが、溝にしか見えない


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堰体を正面から捉えたくて、あちこち歩くものの、お寺の敷地に入らないと見えなさそう・・


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