宇都宮市街地北部の裏山にあたる通称「水道山」にそびえる上水道高架水槽が目を引き、思わず足をとめた。
今市浄水場から26kmもの導水管で宇都宮に水を引く工事が行われたのは大正時代で、宇都宮から今市にかけての日光街道沿いには有形文化財の第六号接合井(だいろくせつごうせい)をはじめ、土木遺産的価値のある水道関連設備や装飾が残っている。
ここ戸祭配水場も土木遺産に認定されているが、美しい外観の配水池は平成になって造られたもので、これ自体が土木遺産というわけではない。
施設内には大正時代の配水池が当時の姿で残されているという。ほか、震災用防災貯水池、道のはす向かいには調整池も。