水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

白根神社の八角井戸(仮称)(神奈川県横浜)

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オクタゴン(八角形)池を考察。

都市部にありながら、横浜一という滝とせせらぎをもつ白根神社の境内に、どんと構える八角形の井戸。
鉄蓋に閉ざされ中の水面を見ることはできないが、八角の各面に梵字が刻まれ、正面には「合掌」の文字。
英語で五角形はペンタゴン、六角形はヘキサゴンと耳なじみがよいが、八角形のオクタゴンは耳慣れない。
ヘキサゴンは六角レンチがあったり、ハニカム構造があったり、ダビデの星があったりの人界、自然界問わず人気の図形だが、すわりのいいペンタゴンもカッコいい。だが八角形となると図形としてはちょっと鈍重なイメージ。
それでも神聖な井戸など神仏との親和性が高いのは、陰陽道の八卦(はっけ)と関係がありそうだ。
でもそれだけじゃない。何かあったぞと記憶の奥底でうずく。
八角形の神々しいイメージ。と、思い出した。
アニメ『エヴァンゲリオン』において「ATフィールド」など八角形の光彩があちこちで印象的に使われていた。

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全国のオクタゴン池

八角形の池といえば、沖縄本島の沖縄やんばる海水揚水発電所の上池が壮大なスケール。世界一の八角池かもしれない。
一方、淡路島の東側にある離島の沼島(名前がよい)にも、八角井戸がある。
静岡県沼津にある、その名も八角池は、じつは八角形をしていなかったりする。
鹿児島県鹿児島には八角形をモチーフにした庭園池があるが、池の形ではなく、池の底に八角形があしらわれている。ここは、まだ行ったことがない。
ほか、日本を含むアジアのコンクリート養殖池にはなぜか八角形のフォーマットがあるようだ。

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八つの面のうち、七面には梵字が刻まれている
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境内には、横浜市最大の「滝」も。

この神社は帷子川支流の中堀川沿いにあり、境内の奥に進むと白糸の滝がある。住宅地の中とは思えぬ清涼感に驚く。滝壺に降りる石段と踊り場があり、地元の子どもたちには身近な水遊び場にもなっているようだ。
この滝は意外にも横浜市最大の滝だという。滝といっても、人工堰堤っぽい感じ。もともと落差5.5mだったが平成の護岸工事で落差3.2メートルになったという。


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マークした場所は鬢手洗池というロストレイク。