クルマが行き交う外堀通りから少し奥まって、ものものしく警察官が目を光らせる建物。首相官邸、正式には総理大臣官邸。
このあたりの外堀通りは江戸時代は細長い溜め池になっていたといい、それが「溜池山王」という駅名となってはいるが、地名というわけではない。
今や面影もないこの池の首相官邸側は永田町、対岸は赤坂。
ロストレイクの痕跡がどこかにないかと探していると、関係はなさそうだったが首相官邸横にアート感のある人工池があった。
アベノミクス、アベノマスク、ならばここはアベノ池?
池は歩道の一角にあり、ベンチがわりになりそうな切石の堤で囲まれた周囲長100mほどの五角形。
東側のみ首相官邸の壁。と思ったが、よく見たら、この壁で水が堰き止められているわけではなく、細い水路となって官邸側にまわりこんでいるではないか。
防火用水機能を持った池なのか? あるいは国家危機の事態に「首相、こちらです」とジャブジャブを水につかって招いた先に地下秘密シェルターの入口・・いやいやシェルター入口ならふつうに建物内に造りますよね、などと妄想しながら、さて実際はどうなんでしょうと近づくと、警察官の厳しい視線に制止された。
水面は歩道より高く、底はタイルでストライプ入り。よく見ると池の底には幾筋もU字溝用グレーチングが走っている。
やはり何からの機能が備わっていそうだ。
国家の緊急事態、瞬時に池の水が抜けて、底が大きく開き、下からせり上がってきたのは・・と、また妄想。
マークした場所は、首相官邸横の池のピンポイント位置。航空写真に切り替えると横縞の入った敷地が見えるが、それが池。