水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

白水養殖池跡(仮称)(沖縄県石垣島)

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石垣島をはじめ八重山諸島ではクルマエビの養殖池を各所で見ることができる。ただし海岸沿いか近くに設けられるのが普通だ。
白水という土地は山の谷が集まる集水地形にあり、水に恵まれている。この水を利用し、山麓部でありながら広大な養殖池を展開できたのだろう。ここはのちに計画中止となる白水ダムの建設予定地でもあった。
今は太陽光パネルも並び、水も抜かれた池も多いこの池たちが昔、養殖池だったことは、あきれるぐらい古いレンタカーがなければ分からなかったかもしれない。立地的に浄水場とばかり思っていた。

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新石垣空港も表示されず、今はなき市街地横の空港が健在。そんな古いカーナビに「養殖場」の文字が浮かんでいた。
それにしても、こんな山の中にクルマエビ養殖場が??
そこで石垣島で養殖されたものについて調べてみた。
真珠の養殖池。違う。これは名蔵川を下った先の名蔵湾にあった。今も名蔵湾の干潮時には遺構が見られるとのこと。
昭和45年、スッポンの養殖が沖縄県で初めて石垣島で行われたという報告書。これも廃業し現在は島内に一軒も残っていないようだ。
同時期、ウナギの養殖池も複数あったようだが、同じく現在はすべて廃業している。
ほとんどの池は底を露出しているが、一部、水が溜まり琉球ハスが咲いていたり、バルブから水が出ている池があったり、よく分からない・・。
今回の島池たびは、分からないことだらけ。この日は早上がりし、離島ターミナルに戻って酒を呑む。

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養殖とは関係ありませんが、沖縄の県魚、グルクン。
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八重山諸島の島池さんぽ(ver.1.03)作成中