山の斜面が海岸近くまで迫る湯河原町には2系統、計27もの配水池と浄水池がある。いずれも町民の生活に直結する上水道水源用の池である。
小さなものは3立方メートルから大きなもので3千立方メートルまで。
梅林で知られる幕山山麓にある黒石配水池は2千5百立方メートルなので大きい方。これは公式競技にも使える50メートルプールぐらいの水の量。
200mほど上手に渓流沿いの旅館「山荘豊仙」、さらに400m上手には幕山浄水場、そしてそのすぐ上が幕山公園になっている。
豊仙では地酒(といっても、ちょっと離れた南足柄の蔵元だが)箱根山の試飲会をやっていた。2020年の山池攻略に向けてクルマではなく徒歩だったので飲めた。しかし飲みすぎて帰りはタクシーを呼んでもらったのでトレーニングとしては中途半端になってしまった。
宝仙のすぐ下を流れる渓流には、かつてはマス釣り場もあったというがやめてしまったという。昔は大雨の後、下流で流出したマスが釣れたとタクシーの運転手さんが懐かしそうに話してくれた。