水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

日向岡1号遊水池(神奈川県平塚)

f:id:cippillo:20200120162555j:plain

気になる「あの」住宅地の調整池。

予備知識なしで池さんぽ中に見つけて立ち寄った調整池だが、まさか東海道新幹線における車窓で、ずっと気になっていた住宅地の池とは。
以前、イラストレーターさんが描いた本の中で、「新幹線の車窓でずっと気になっていた住宅地」としてここが採りあげられていて、同じことを思っていた人もいたんだと、うれしくなったことがある。
新幹線通勤の人に訊ねてみると、ああ、あのパステルカラーの住宅地ね! と、これはもはや新幹線常連にとっては名物になっているとのこと。
試しに「新幹線 あの有名な住宅地」で検索すると、まさにこの場所が、ずらずらっと出てくる。
さて池の方は、丘陵を宅地開発したことに伴なって設けられた調整池。丘が本来もっていた保水能力が宅地化によって失われた分を補い、雨水がいっきに下界に流れ落ちるのを受け止め、和らげるための池である。
北に1号遊水池、南に2号遊水池が設けられており、案内看板のおかげで池名を特定することができた。
この1号遊水池は、池に面して瀟洒なマンションが立っているのが特徴的。調整池とはいえ、ここまで借景要素にしているなら、少しばかり水を張ってあげたら住民も景観要素として楽しめそうな気もするが、そんな気遣いもなく、調整池としての役割にどこまでも忠実な1号池だった。

f:id:cippillo:20200119230111j:plain
f:id:cippillo:20200119230134j:plain

f:id:cippillo:20200119230125j:plainf:id:cippillo:20200119230117j:plain