大正浪漫で人気の高い銀山温泉については銀山ダムのページでも紹介したが、山奥の谷間にあるこの温泉街に迫る山斜面を這い上る道がある。
舗装はされているものの離合困難な箇所も多く、カーブミラーも壊れたままの峠越えの道は、新鶴子ダム下の集落へとつづいている。
この道の中間点、ちょうど峠にあたる高原状の高みに魅力的な名をもつ池がたたずんでいる。
大谷地。字のとおり大きな谷状の土地であれば池の立地としてぴったりのはずだ。そう。大谷地池といえば秋田県最大の溜め池。また、山形県内にもじゅんさい沼の別名をもつ大谷地沼が村上にある。
山上に孤立する沼だけに天然湖かと思ったが、堤のような構造も見られたのは意外だった。溜め池として造られたものか、改造されたものか。ただ取水設備が見あたらなかった。