日本海のサンセットが美しい外海府海岸を見おろすファームポンド。
大佐渡側の海岸に面した水田では、平野部のように大きな溜め池を造ることができず、冷たい沢の水を使うなど厳しい水事情の中で営まれ、それがかえって収量は少ないものの素晴らしい酒を醸す米になる、という興味深い話を泊まった宿で聞いた。
かつて讃岐うどんの産地で、溜め池が多いところはうどんも美味い、という土地の人の話を聞いて感銘を受けたことがあったが、逆にこの土地では、溜め池が少ないからこそできる米もあるということだった。
確かに大佐渡の日本海側はダムや溜め池が少ない。ただ、このコンクリート升のような小さなファームポンドがときどきみられる。
池からまっすぐ海側に下ると、ファミリーオ佐渡相川というリゾート宿泊施設がある。先日、都内の電車で広告を見て、はっとした。
昔、行きあたりばったりで、ひとりで泊まったことがあった。散策した周囲の棚田が心に残っていた。
マークした場所にファームポンド。地図に記載はない。