水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

鹿伏入口の池(仮称)(新潟県佐渡)

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海に向かってまっすぐのびた農道の先にホテル大佐渡が見える。

海に突き出した鹿伏台地は、江戸時代初期には低地から農地化が進められてきた。しかし訪れた際に、海近くの農地は整然と水田が並び、新品種の米の栽培が行われていた。古い農地にしては小さな溜め池は見られず、区画の一番奥にラバーフェイシングされた直線的な辺をもつファームポンドがひとつあるだけで、むしろ現代的な農地に見える。
この池から先、農道は段丘を巻き登って一段高い農地に至るが、そちらの方が寄せ木のような有機的な区割りに小池が点在して時代を感じさせる。
このギャップを埋める答えがGoogleの航空写真にあった。そこには一帯の農地が大々的に再開発されている様子が写っていた。
鹿伏台地を縦貫する広域農道の建設が進んでいるが、今のところ台地の奥に進むには、門兵のように待ち構えるこの池の前を通り、網の目のような農道をつないでいくしかない。

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マークした場所がGPSの示す池の撮影場所
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