水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

北湖(香川県高松)

ほっこ。栗林公園。

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北湖と南湖の接続水路には和舟のりばも。

栗林公園内の池のひとつで、南湖と双璧で公園の主役。
案内板の文章にこだわりを感じた。「白い玉敷きの汀線の美しさを青い水面にくっきりと見せている」という文のおかげで、なるほど北湖をあらためて見なおすと「汀線の美」なるものに意識がむく。言われなければ島や松を見るばかりだった。
日本語案内文の下に英語も出ていたので、この微妙な水ぎわの美をどう訳すのかと思ったら、まったくもって英語ではこの部分は割愛されていた。
景色を線で捉えた日本の浮世絵が、光や面で捉えてきた西洋絵画に衝撃を与えたという話を思い出した。汀線の美、という概念を英語で伝えるには、小さな案内板では難しそうだ。

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薄くていねいに積まれた石護岸が汀線の美をうみだす
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栗林公園の案内板


マークした場所は駐車場入口。