水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

大迫ダム(奈良県川上)

大迫貯水池、大迫ダム釣り公園。
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農林水産省が管理する利水・発電用の堤高70mもの壮麗なアーチダムである。これだけのダムでありながら、洪水調節は利用目的に入っていない。このため1982年7月末の豪雨で放流を行った結果、下流の河川敷でキャンプをしていた7名が亡くなる事故が発生した。
洪水調節が目的に入っているダムであれば、平時はダム水位を低くして洪水に備えるが、利水ダムは水を貯めるのが目的なので平時からできるだけ高水位を保とうとする。このため大量の水が流入した際にはすぐにいっぱいになる。実際、1982年の事故の際も、水位はダム天端を越えそうなほどだったという。

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釣り公園もあり、アマゴの放流も行われている。

貯水池に浮き桟橋を設けた有料の釣り公園があり、へらぶな、ブラックバス釣りができる。
ダム上下流ではアマゴ放流があるが遊漁料は管理釣り場なみに高い。解禁直後に遊漁券を持たずに入釣していると、現場売りの追加料金も含めて6,500円も払わされる。一方、雑魚の遊漁料の設定はないようである。

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マークした場所は釣り公園(有料)の駐車場。