水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

貝の沢池(新潟県長岡)

かいのさわいけ。牛ヶ島大溜池。
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ダムマニアを惹きつける名前の謎。

この池は地図上では「貝の沢池」となっているが、現地に立っている記念碑の裏側には「大溜」とある。
ダム研究で知られる阿部塁さんが周辺住民に聞き込みしたところ、地元ではいずれの名でも呼んでおらず、「大堤」と呼んでいるという。
さらに第四の名前とでもいうべき「牛ヶ島大溜池」を郷土紙に見つけた氏は、これこそが正式名称として適切ではないかという考察を行なっていた。
見た目はそれほど大きくもない溜め池だが、堰体はダムスペックを満たしており、そのおかげで最近のダムブームの中で名前の謎が話題になった。「貝の沢池」という名前もよかった。これが「大池」というありきたりの名前だったらダムマニアの好奇心をここまではくすぐらなかっただろう。
池の中ではたくさんの錦鯉の幼魚が泳いでいたが、この池があるエリアから小千谷の山にかけては世界的な錦鯉の大産地でもある。
池は幹線国道から100mほど入ったところに駐車スペースがある。

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記念碑と駐車スペース。碑の裏に「大溜」の名が記されている。
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マークした場所は駐車スペース。