阿蘇山。
阿蘇を代表する絵はがき的な景観の水辺。
カルデラの外輪山の中にある中央火口丘。その中にある二重の火口壁の内側という、まさに火口の中の火口の中の火口というすごい立地です。
夏になると緑がまぶしい牧草で覆われ、草を食む牛馬の姿が天空の楽園を思わせますが、この楽園の成立過程は地球史上でも最悪レベル、九州の半分を烈火で焼き尽くしたメガ噴火のあと、たびたびくり返された中小規模の噴火で形成されました。想像を絶する地獄の名残りが、このような牧歌的な光景を生みだしたということに畏敬の念を覚えます。
人知を越えた景観はまた神の宿る地として古くから崇められ、神話や伝説の宝庫となっています。なかでも阿蘇の宝池にちなむ九頭竜伝説『彦山流記』はじつに奥深く好きな話です。
外輪山の内側。今は町になっているものの、かつては世界最大級のカルデラ湖だった。
噴煙を上げる中岳。
異様さが際だつ米塚。
杵島岳。
案内板。
マークした場所に駐車場とレストハウス。