江戸末期に築造された石造りのアーチ橋。人が渡るための橋ではなく、農業用水を谷むこうの台地に送るためのものです。国指定重要文化財でありながら、現在も農業用として現役。
2016年の熊本地震で、一部に漏水など補修が必要になったものの、緻密に組まれたアーチ本体は健在。その秘密は、横からの揺れに弱いアーチの弱点を補うため、アーチを左右から挟み込むように組まれた「鞘(さや)石垣」にあるといい、築造当時から大地震をも想定していたんですね。
橋の上は人も歩いて渡れるだけでなく、2016年は4月2日から一日一回の観光放水が開始されたばかりでしたが、熊本地震で早々に放水はとりやめとなり、橋の上部はブルーシートに覆われ立ち入りもできなくなっていますが、復興のシンボルとして元気に放水する姿を早く取りもどしてもらいたいものです。
通潤橋をのぞむ岸側に道の駅あり。
マークした場所は道の駅。