水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

蒲池山ため池(福岡県みやま)

かまちやまためいけ。蒲池山の大堤。

江戸時代享保期に築造され、以後300年にわたって地域の田畑を潤しているため池です。
築造は当時、柳河藩の水利土木技術者であった田尻惣馬(たじりそうば)という人が主導しましたが、その徹底した完璧主義の仕事ぶり、周囲の目を気にせぬ厳しさには労働に携わった人たちもビビりまくっていたようです。しかし築造から300年たった今も現役と聞けば、苦労した先人たちも報われる思いではないでしょうか。
5月下旬から6月上旬にかけてゲンジボタルの乱れ舞い、地域の人々の目を楽しませているそうです。


ダムスペックの堤高をもつ堰体。


二車線のオレンジロード沿いにあり、市街地からのアクセスもよい。


駐車スペースと案内板。