水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

東金円筒分水工(千葉県東金)

産業遺産がブームです。蛇口をひねれば水が出てくる感覚に慣れ親しんだ現在では、この物体の存在意義を想像することは難しいかもしれません。
日本の歴史は水をめぐる知恵と努力、そして争いの連綿たる積み重ねの上にありました。
各地に村人総出で溜め池や水路が造られ、水事情が少しずつ改善してきたとはいっても、溜め池や水利工事にかかった人手が多ければ多いほど、いかに公平に水を分配するかが重要だったわけです。円形の越流口をオーバーフローした水は誰にも等しく流れ落ち、円筒分水工は、そんなけっして遠い話ではない歴史を今に伝えてくれます。


「美しい円筒分水を愛でるあなたのためのウェブサイト」というキャッチフレーズが素晴らしい「円筒分水ドットコム」
円筒分水ドット・コム


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