宇佐神宮。
全国四万社もの八幡宮の総本宮。
全国でいちばん多い神社の名前は?
答えは「八幡神社」。この八幡様は全国に四万社もあるということですが、その総本宮がここ宇佐神宮で市の名前にもなっている。
宇佐神宮はお堀のような水路に敷地が囲まれていて、橋を渡って境内に入りますが、この呉橋がゴージャス。
橋を渡って境内に入っても各所に水辺が。中央に菱形池がどんと鎮座し、小さな島や橋がいくつも渡されており、水の社(やしろ)といった風情。細い一本橋もありスリリングな中にも厳かな水辺逍遙だった。
社殿のいくつかは池にせり出し、重厚なたたずまいを池面に映している。
伝説の池を訪ねるも。
今回ここを訪れたのは蛇堀池という伝説の池を見たくてやって来たのですが、案内板にそれらしき名前もなく、掃除をしていた方に訊ねても知らないということでした。
昔、村人を困らせていた大蛇が、神様と賭けをし、百段の石段を朝までに造ることができれば所業を許すという難題を出されるわけですが、大蛇が九十九段まで積み上げたときに窮した神様が鶏に命じて朝を告げさせ、蛇は負けたと思い込んで池に逃げ込んでしまったと、これが伝説の内容ですが、歩けど歩けど蛇掘池は見つからず・・。
考えてみれば池のそばに百段の石段があるはずなので、最初からそう推理して探せばよかったのですが、けっきょく見つけることができませんでした。あとで調べてみると、南大門に石段があり、その足下に池があるようです。
興味深いのは、同名の池が神宮の北東2kmほどの場所にあります。
それだけでなく、神宮の北東に広がる国東半島は石仏の里と呼ばれるほど各所に磨崖仏が見られるのですが、荒々しい石段をのぼりつめた先にある熊野磨崖仏にも先の蛇の伝説と構成がまったく同じ類話が見られました。もっとも熊野磨崖仏の場合は、大蛇のかわりに鬼、神様のかわりに権現様と、登場人物は異なっているのですが。詳細は「真木大堂の水辺」に記載してありますのでお時間のある人は比較してみてください。
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駐車場と案内板
マークした場所は駐車場(有料)。