熊田の堤。
近くの長沢ため池で釣りをしていると、昔ここでブラックバスを釣っていたという農家のおじさんが「どう? おる?」と。
気配さえさっぱりと伝えると、
「ここも水抜いたからねえ」
へらぶなさえ、見たことがないという。せっかく釣り禁止ではない池を見つけたのに残念。ここ一、二年でこんな感じの池が全国的に急速に増えているように感じます。
「ブラックなら熊田堤には確実におるよ」
地方のおじさんは「バス」ではなく「ブラック」と呼ぶ人が少なからずいる。道順を親切におしえてくれて、目立つ池でもあり広域農道沿いなのでアプローチも容易でした。
そうそう、おじさんは確かに熊田「堤(つつみ)」と言っていましたが、カーナビには熊田「溜池」と表示されていました。山口県で池のことを「堤」と呼ぶのかなと興味深く思っていましたが、池の近くにあったあやしげな手作りの看板「伝説の里・宇生賀・宇生賀七不思議」に描かれた地図にも、確かに「熊田の堤」という文字が見えます。
さてくだんの熊田の堤ですが、行ってみたところ釣り禁止となっていました。おじさんも「ブラック」をやっていたのはかなり前だと言っていましたので、釣り禁止になったことまでは知らなかったようです。