千石ダム。
「池」が通称となっているダム湖。
堤高32mもある立派なアースダムとはいえ、雑木林に囲まれた湖面はこじんまりとしており、どう見ても野池である。だからこの池が昭和になってから造られたものなのに千石ダムではなく千石池の名で通っていることは至極まっとうな気がする。
大きなダム湖から見れば小さな水面だが、それでもこのあたりの農地を「永遠に」旱魃から救った救世主なのである。
それにしても堰体に立てられた案内板の説明文が名文だ。「永遠」という言葉はこの看板に記されていたもので、地元の悲願と喜びが伝わって心に残った。
同名の池は愛知県西尾にも。また、山形県には「千石の池」というへらぶな管理釣り場もある。
千石池の近くから見えた立山連峰。