湯西川温泉。平家の里。
これぞ本物の隠れ湯。しかし今はメジャー隠れ湯。
源氏の厳しい追及から逃れた平家残党が、この山奥の奥へと逃げのびてきたのは800年以上前。何もないところから集落を築き上げた。町との交流はなかったので完全な自給自足であったろう。
現在は秘湯・湯西川温泉として大型バスからぞくぞく観光客が吐き出されるほどだが、800年前の平家落人一行は、はじめてこの地を見たときにどんな感慨を抱いたのだろう。そのヒントはおそらく当時と変わっていない川の姿にありそうだった。厳しく、けわしい渓谷をたどってきた一行にとって、川底が一枚板のようになったこの場所は、ほっと一息つかせるものがあったのだろう。
「ここにすべえ!」と言った領袖の声が聞こえるような気がした。
有料施設の中にせせらぎと池がある。
旧道沿いに無料駐車場、トイレ、物産館がある。向かい側には往事の平家集落や生活を再現した「平家の里」がありこちらは入場有料。
秘境ともいえる場所ながら、大型バスもスムーズに通れるほどアクセスルートは整備が進み走りやすい道になった。
駐車場
マークした場所に駐車場・トイレ。