水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

小菅フィッシングビレッジ(山梨県小菅)

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村営の開放的な本格渓流管理釣り場。

せり出した尾根が川筋をさえぎるように幾重にもつらなって青みがかっていく。渓流でありながら、フライでバックキャストができるほど広い河原を、初心者でも歩きやすいように砂利でならされている。深い山あいであることを忘れてしまうほど開放的だ。陽光がさんさんと降りそそぐ。
村営の施設ということもあり、ドライブの休憩スポットのような感じで駐車場やつり資料館が開かれていることも開放的な空気に寄与しているのかもしれない。近くにある私営の小菅フィッシングガーデンが隠れ里的な釣り場であるのと対照的である。
対象魚はイワナ、ヤマメ、ニジマス。釣法はエサ釣り、ルアー、フライ、テンカラと本格派から家族連れまでが楽しめるようになっている。バーベキュー広場もあり、釣った渓魚をさばいて食べる味は格別だ。
つり資料館という立派な建物があったが、中の展示はほこりをかぶった渓流ジオラマのほかは観光パンフレットが置いてあるぐらい。町おこしの一環で、都会のやる気のある若者を館長になったりしたら、きっと見違えるような場になるのだろう。

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松姫トンネルの開通でアクセスが

川の下流側にはキャンプ場、上流側には川を利用した別の管理釣り場がある。対岸側には道の駅と日帰り温泉。アスレチックもある。
往年の秘境も2014年11月に難所・松姫峠をバイパスする全長3kmの松姫トンネルが開通するなど道路事情がよくなったことで気楽に立ち寄れる魅力的なレジャーフィールドになった。夏の休日には道の駅の駐車場がいっぱいになるほどの人出だった。

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フィールドマップ(小菅村ホームページより抜粋)
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周辺マップを水墨画タッチで描いてみた。
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マークした場所は駐車場。