【ほうねんいけ / 豊稔池ダム、豊稔池堰堤】

ダム技術史に刻まれる超希少なマルチプルアーチ式ダム
石積みで五つの小さなアーチを連ね、バットレス式堰堤の特徴も併せもつ形式では日本唯一のマルチプルアーチダムである。
洪水吐をサイフォン式にするなど日本独自の工夫も見られ、大正から昭和初期にかけての農業土木、ダム技術の結晶ともいうべき近代産業遺産であり、「豊稔池堰堤」の登録名で国の重要文化財にも指定されている。
また貯水池は全国ため池100選にも選定。ほか、日本100ダムにも選定。
堰堤下に豊稔池遊水公園が整備されており、遊歩道や水辺の石だたみもあって歴史的なレアダムをじっくり堪能することができる。堰体天端以外の貯水池側に遊歩道がないのが少々、残念だが。

国内二例! レアすぎるマルチプルアーチダム
正式名「マルチプルアーチ式コンクリート造堰堤」。このマルチプルアーチダムは薄く小さなアーチ止水壁をいくつも連続させた構造を持ち、構造的にはアーチダムよりもバットレスダムに近く、地震に強いアーチダムとは反対に耐震性への課題という弱点も共通する。
マルチプルアーチ式ダムは豊稔池と宮城県の大倉ダムの二例しか国内に現存しておらず、きわめて希少性が高く、土木遺産のみならず重要文化財にも指定されている。

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ヨーロッパの古城のようなたたずまい
山々の緑に囲まれ、古く年代を感じさせる石積みの砦。放水口からごうごうと吐き出される水は四体の白龍のようだ。中世ヨーロッパの古城を思わせるたたずまいは見飽きることがない。






豪快な「ゆる抜き」(7〜8月)
7月末〜8月初に行われる「ゆる抜き」は清涼感ほとばしる季節の風物詩になっている。ゆる抜きという名前の印象とは裏腹に、水門全開放の豪快な放流ショーだ。
豊稔池の構造と景観
堰体天端


取水設備

古い池設備の屋外展示
土砂吐樋門



中樋取水口
巨人のオートバイのキャブレターみたい。ファンネル感、ゾクゾク。しゅごーっ。

豊稔大橋

水面すれすれのアングル
うおぉ、ひたひた感、ええ感じ〜!

左岸側から
山なみがいい感じの一枚。尾根のひとつがぐぐっとこっちに迫っている。その一翼を支えに重厚な堰体が谷を堰く。2026年3月の再訪では一番好きな写真。

浮島?
と思ったら、網場(あば)に引っかかったゴミとか流木に草が生えて浮島状になったもののようだ。

池全景


天端の水神

駐車場と案内板・記念碑














