水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

大正池(京都府綴喜)

大正池グリーンパーク。大正池渓流魚センター。
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京都府最大の農業用ため池だが、100名を越える死者をだした決壊事故も。

堤高26mの立派な重力式コンクリートダムによって形成される京都府最大の農業用ため池であるが、もとは大正池と二ノ谷池の二つの池だった。昭和28年にこの地を襲った水害で崩壊した二つの池を再構築して生まれたのが現在の大正池である。
1953年(昭和28年)8月14日に発生したダム決壊は108人の犠牲者をだし、死者114名平和池決壊と並び戦後最悪の決壊事故となった。

キャンプ場や湖周2kmの遊歩道が整備。

木津川の北側の山間部に位置し、大正池グリーンパークとしてロッジなどキャンプ施設が整備されている。平成16年から釣り禁止が解除され、釣果実績はいまいちながら湖周をめぐる2kmの遊歩道でたどれる複雑な湖岸といったロケーションのよさでバサーに人気。ほか、へらぶな、鯉、ブルーギルも生息しているようだ。駐車場は無料と有料があり、施設利用料および遊漁料400円。
ため池100選選定。
周辺にはマス釣りが楽しめる大正池渓流魚センターもある。

堰体は高さ26mのどっしりとした重力式コンクリートダム。
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同名の池には有名な池も。

大正池という名前の池は全国各地に見られるが、ネームバリューでの筆頭格は信州・上高地の大正池であろう。
ほかに渥美半島(愛知)や、総社(岡山)、房総(千葉)には二つ、同名の池がある。