水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

駒場池(愛知県豊川)

こまばいけ。駒場調整池。
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市街地からほど近いミニリザーバー。
立地のよさや駐車場もあることから、往年はさぞかし釣りで盛り上がったことだろうと想像される。


池は調整池という名称からは想像できないほど豊かな景観をもつ。堰堤は傾斜コア型のアースダムで、管理者は水資源機構。豊川用水事業によって整備された水利ネットワークの中間ハブになっており、浄水場も隣接し利水設備としての役割は大きい。


利水の役割以外に、一般開放して水辺環境として野鳥観察や散策、釣りなどができる親水空間をつくる動きが全国で広がるが、都市近くの立地ながらこの駒場池にはまだそのような開放性は見られない。
親水空間にするには地形的に危険が伴うためか、厳しい釣り禁止措置がしかれ、違反者のなかには逮捕者も出ているようである。釣りで逮捕というのも、全国的に見れば防波堤などで聞かない話ではないものの、何とも息苦しさを感じずにはいられない。
池自体はほんとうにいい雰囲気なだけに、知恵を絞って親しまれる池に育ててもらいたいものである。
駒場池|水辺遍路


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駐車場は現在は閉鎖
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