古谷ダムの堰堤下流側にひっそりと静まった人工池。底一面に水草が繁茂し、アメンボ以外に動くものの気配はない。
もとは管理釣り場だったのだろうか、岸はぐるりと歩道がめぐらされ水面も近い。
放置された池の運命は?
通常は土砂がたまって水も枯れ荒れ地になる。しかしここはコンクリート護岸だったことと雨量が豊富なことで水は溜まったまま。水草が水面に迫らんばかりに底を覆い尽くしてしまったことで、透明度や水質も保たれているようだが、河川より一段高いこと、ダム直下で越流がないことなど、魚の流入ルートがないため魚類の棲息環境にはならなかったようだ。
透明な廃墟感にしばし浸った。
池へのアクセス路