水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

糠平湖(北海道上士幌)

【ぬかびらこ / 糠平ダム / タウシュベツ川橋梁】

人造湖でありながら東大雪の重要な観光資源。特にタウシュベツ川橋梁で一躍、人気観光スポットに

毎年1月ごろからダム湖の水位が下がると姿を現すことから、幻の鉄道連続アーチ橋梁として知る人ぞ知る存在だったタウシュベツ川橋梁。現在は国道沿いに便利な展望所もできたが、かつてはダム湖左岸側の未舗装林道を延々と進んでいくしかないハードな場所だった。この林道は現在、ゲート閉鎖されており、管理所の許可を得ると鍵を貸してもらえるシステムになっているが、タウシュベツ川橋梁を目の前に見ることができる。ただし鍵を借りるには予約が必要。ほかガイドツアーによる見学も選択肢になろう。
橋梁のコンクリートの劣化が激しく、近年は毎年、今年が最後ではないかと心配される。
紅葉が周辺を静かに染めはじめるころ、橋梁は静かに湖面に没する。

 

本来は地味な発電用ダム湖

2017年撮影。

糠平ダム

タウシュベツ川橋梁

自由に見学できる国道側の展望所

国道側の展望所の方は、道路沿いに5台ほどの駐車スペースがあり、そこからミズナラの森を抜ける150mほどの遊歩道を歩くだけでタウシュベツ川橋梁に逢えるが、対岸側に遠目に眺めるかっこうである。撮影には望遠レンズがあった方がよい。

ミズナラの残る古い森を抜ける


2017年9月撮影


閉鎖林道のゲートの鍵を借りるというワザ(2023年追記)

昔は裏ワザ的なところがあって意外と簡単に鍵を借りられたが、2023年8月現在は一ヶ月先まで予約でいっぱい。

ヒグマ多発地帯なので注意


 

釣り

アメマス、サクラマスをはじめ、ニジマス、コイ、ウグイ、ブラウントラウト、ハナカジカ、オショロコマにフナまで、北海道の魚図鑑のごとき魚種と魚影を誇る。そのわりには釣り人が少なく、野生動物が跋扈するフィールドなので、恐怖と戦いながらの釣りは必至。釣り好きの度胸が試されるフィールドである。
冬は遊漁料600円のワカサギ釣りの他、ワカサギをエサにしたサクラマス釣りも。下の写真は2014年撮影。

 

冬はキノコ氷やアイストイレ、アイスバブルも名物

キノコ氷やアイストイレが名物。アイストイレは日本一寒いトイレを標榜する。
大雪山国立公園内あり、湖畔に温泉、キャンプ場がある。
カヤック可能。



2014年5月の糠平湖



 

糠平湖を堪能する拠点(2021年7月追記)

ひがし大雪自然館

24時間利用可能な駐車場とトイレもあり、ぬかびら湖源泉郷の散策拠点によい。


国設野営場(2023年8月追記)

2023年は車中泊で2泊、利用した。1泊350円。
猛暑の影響か、日没のころからすさまじい数のウンカが襲来。ちょっとドアを開けるだけで、もう大変。朝になってもクルマに1000匹ほどがびっしり。こいつらがものすごく根性があって峠越えして20kmほど走って然別湖に到着したときも、まだ200匹ほどが車体にへばりついていた。
そういえばウンカは「糠蝿(ぬかばえ)」ともいう。糠平湖で糠バエに悩まされたわけだ。



 

鉄道資料館

廃線の線路跡がなかなかマニアック。ここを歩いていくと鉄道資料館に着く。



 

Googleマップ

マークした場所は国設野営場。