水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

飯詰ダム(青森県五所川原)

【いいづめだむ。不動湖】

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右岸側に草岸が広がる(2020年撮影)

青森県営のアースダム。
五所川原の上水道水源であり、洪水調節も行なう多目的ダムということだが、平時の水位が低めに抑えられていることをのぞけば、農業用ダムのようにしか見えない。
貯水池名は不動湖だが、もともとはここに不動沢を堰いた不動溜池があった。しかし戦後の飯詰ダムの竣工で水没したようだ。水没ダムとなれば、その痕跡を探してみたくなり、2020年の再訪では空撮を行なった。
常時水位が低いので、不動溜池の堰体を取り壊してなければ、湖面のどこかに頭を出していそうなものだが、半島が長くのびていたり、島がぽこぽこあったり、それらしきヒントは多いものの、どれも決め手に欠ける。
次はカヤックと魚探を持ち込むか、新鋭の水中ドローンを導入するか。あるいは、のんびり釣りをして魚に訊いてみようか。


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草岸がいい雰囲気(2013年撮影)


低めの水位のおかげで、津軽あすならライン沿いの右岸側には駐車場先に広めの草岸があり、釣り人にはかっこうの足場を提供している。
対象魚は、ヘラブナ、コイ、ブラックバス。
湖畔の不動公園もおだやかな水辺がひろがっており、出艇ポイントとしてもよさそう。堰堤から350mの範囲はボート運行の規制があり、午前9時から午後4時以外の時間は進入できない。
フィールドアスレチックの施設や、湖周の一部にハイキングコースも整備されている。
トイレは一箇所で駐車場内にあり、バリアフリーの多目的トイレ。この他に不動大橋のたもとにも駐車場があるがこちらにトイレはない。
なお、ここはローカルミステリースポットでもあり、事前に知っていたら、夕刻の調査はしなかったであろう。誰もいなかったが、不穏な空気は感じなかった。
津軽あすなろライン沿いにあり、五所川原側からであればアクセス性はよい。

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案内板(2013年撮影)
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バリアフリートイレ(2013年撮影)


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マークした場所が駐車場。