おぬま。
へらぶな釣り場としては国内屈指の秘境感。
吾妻連峰の広大な山裾に抱かれた男沼は、へらぶなが釣れる水辺としては国内屈指の秘境感のあるフィールドといっていいだろう。
今や公然たる秘湯である土湯温泉が拠点となるだけに、釣りやハイキングのあとの楽しみも大きい。温泉宿が立ち並び、日帰り入浴もできる。また無料の足湯もある。
アクセスはやや分かりにくいが、土湯温泉街の中に入り、そこから分岐する1〜1.5車線の山道をのぼっていくと、未舗装の仁田沼駐車場があり、ここから徒歩で男沼、女沼、仁田沼の三つの水辺めぐりハイキングが楽しめる。のんびり歩いても半日もあれば三つの池をまわれるし、帰りには土湯温泉で汗を流せば心身ともに充実した一日になるだろう。
男沼には、へらぶなの他、ワカサギや、金魚に似た鮒の変種であるギンギョも生息しているとのこと。釣りをするには、リュックにしまえる軽量な釣り台など道具はコンパクトにまとめた方がよい。また霧の早朝などは熊が出現する可能性もあるので、単独での入釣は避けた方がよさそうである。
水辺遍路謹製マップ。
男沼のアクセスガイド
国道115バイパスから土湯温泉郷に入る。(県道52)
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巨大こけしのある橋を渡る。
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この交差点を右折し、林道に入る。
こんな感じの道である。
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ここで舗装林道から左折し、未舗装林道へ。
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この看板の手前でクルマを駐車(左側にスペース)
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釣り台を含め、へらぶなセットを背負い、こんな道を10分進む。
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楽園に到着。
土湯温泉全景
男沼周辺はハイキングコースにもなっている。
男沼 探訪レポート(2013年5月)
2013年5月、クルマがどこまで入れるか分からなかったため、土湯温泉の町営駐車場(無料)にクルマを置いていくことにした。
この階段をのぼった先にある足湯は震災の影響で2013年現在は休止中。
最初はへらぶな釣りの道具を持って行こうとしたが、案内板を見ると山道を3kmも進まねばならないので、ランニングスタイルの軽量なパックロッドに変更して、いざ入山。
土湯温泉が深い谷間にあるため、登山道マップをインストールしたハンディナビが衛星を捕捉できない。現在位置をつかむためには山を登ってひらけた場所に出るしかない。
川をさかのぼって走る。温泉宿で行き止まり・・景色はいいが、どうも方角が違う。どこかに山を駆けのぼる山道があるはずだ。引き返す。
道端に雄々しい石碑。その霊験か、やっとナビが現在地を捉えた。
しかしすごい峻険な山道である。しかも荒れている。通れるのだろうか。
熊が出そうな気配にそうとうビビりながら山道を進むこと1時間。
やっと明るい林道に出た。
林道脇に駐車車両の列。地元釣り師らのクルマであることは間違いなさそうだ。
看板に「男沼10分」とある。林道から山道に入るや、「熊注意」の看板。やはり・・。
ここから走ること5分、秘境感漂う水面が木々のあいだから見えた。
人の話声も聞こえ、ほっとした。
けっきょく、ここに到達するまで6kmも走っていた。
帰りは下りということもあり、また、ハンディナビも現在位置をとらえていたため、最短の3kmでもどれた。
町営駐車場前の砂防堰堤
こんにゃくは名物。甘酒はジャパニーズ・レッドブル(ノンアルコール)